1.30.2009

洋子さん

佐野洋子の本は、たいてい読んでしまったと思って、探すのをやめていたら、
図書館で3冊も未読のをみつけて、
ほくほくと、持ち帰り、
強くて、深くて、でも力の抜けたような、簡潔な、文章に、
にやにや、どきどき。
だって、タイトルが「もぞもぞしてよゴリラ」。
もぞもぞしてよ、って言ってる主語は、バーから逃げ出した椅子。

いちおう。
佐野洋子は、「100万回生きたねこ」を書いた、ひと。
昔オリーブに小説をのっけてた。
谷川俊太郎と結婚していた。
かっこいいおばさん。
人生、経験をかさねて、こんな達観できてる、
かっこつけてないけどかっこいい、
嘘がない、なんて嘘だ、と言える、でも嘘がないような気がする
女の人になれたらよいな、とずっと思ってる人。

作品を探すのをやめてしまったのは思えば結構前で、
今は、ネットが、wikipediaがあるのだ、と今調べてみたら、
全然未読のがたくさんあった、これはありがたいけれど、
けれども、がんで余命わずか、と公表してることまで知ってしまった。

なんとなしに、年齢も考えて、あまりこれからは新しいものが出ることを、
期待しちゃいけないのだろうなとは思ってたけれども、
それは予想の範囲でしかなくて、
いざ、こうして目にすると、やっぱりショックで、
今日は雨も降ってるし、3冊もって電車に乗って、もういっかいじっくりしっとり読み直そう。


なんとなく、携帯のカメラでとったときぐらいにまで、追いついてきた気がするけど、まだまだ。
私が好きな風景はどうも庶民的だなあ、社宅育ちだからかな。

1.24.2009

major

すごく有名なのだろうけど知らないものというのがたくさんあって、
いまさら、マイケルジャクソンのblack or whiteのPVをみて、感動した。
技術とお金を惜しみなく使ったであろう贅沢の極み!
もちろん、アイデアとかセンスとかもすごいと思うけど。
で、アメリカってやっぱすごいかも、と思った。
いつのころころか、アメリカっぽいのってなんかかっこわるいから
気にしなくていいやって、
よくわからない思い込みがあったけど、
やっぱりなんだかんだいってすごい気がする。
人数のパワー、お金のパワー?
メジャーなものをしっていて、さらに、そうじゃないものも知っている、というのがよい気がしてくる。
うーん、目の前に広がる膨大なしらないものの山。もうちょっと疲れてきた。だめじゃん。

アメリカといえば、政治のこととかが未だによくわかってない、興味がもててない私でも、
さすがに、オバマ大統領は気になり、
でも、政治云々がわかってないので、
これだけの注目と期待の中で、すごいプレッシャーをうけながら、
生きていけるというタフさに、感心している。
私がオバマ氏だったら、一日で寝込む、出勤拒否。
がんばってください。

そういや、明日行く予定のところは、超メジャー、超アメリカ的な遊園地。
ひねくれず楽しんでこよう。


カメラをもらって性能が格段にアップしたのだけれど、どうも使いこなせないので日々トレーニング。
清澄白河の駅は美術館のせいか、蛍光灯がちょっと冗談のよう。かっこよいけど。

1.23.2009

sazae

この1、2週間のはなし。

夜中、家賃を振り込み忘れていた。
きゃあとまずはオンラインで振込み、
その後お詫びの手紙を大家さんに書いて、ポストに入れた。

なぜそのタイミングなのか、ポストから帰ってくる途中で、切手を貼り忘れたことに気づいた。

自分の馬鹿さ加減にくらくらしながら、さらなるお詫びの手紙を切手を同封して投函した。
2、3日後、非情にも切手なしの封書だけ最寄り郵便局から返ってきてしまい、
ますますくらくらしながら、更なるお詫びの手紙を送った。

数日後、これ以上にまっすぐは書けない、
というぐらいのきれいな横書きの上品なバラの絵の絵はがきが大家さんから届き、
そこにはやさしい言葉書かれていて、
自分の目指すところと、そこへの距離が、見えた。とおい。

夫の会社の人がちょっとうちにくるよ、というので、
その日は、膝上20センチのデニムをリメイクしたスカートに
だるっとしたTシャツを着ていたので、
これじゃあんまりよね、
と、膝下のスカートに黒いニットに着替えて、
これでしっとりしたよね、
とお出迎えした。
お客さまは、大変気さくなゆるい雰囲気の人で、
たのしくおしゃべりして、今度はもっとゆっくりしてくださいね、と見送った。
その後、今日ねえ、いちおう、着替えたんだよ、という話を夫にしたら、
せいこ、チャック開いてたけどね、
って。

サザエさんに、昔からいらいらしてたんだけど、
近親憎悪てきなことなのかなあ、ほんとにやだわたし。

1.20.2009

land

普段行かない、神奈川寄りの最寄り駅に向かって散歩した。
徒歩10分ぐらいなのに、ろくにいったことがなかったけれど、
かなりよい。
なんで、川があると、温泉街ぽくなるんだろうなあ、ミニ箱根!
駅前にCGかと思うような蛍光のライン。
自信に満ちすぎた看板。
途中、夫が、
「あ、電車からずっと見ていたAXだ!」
もう何年も小田急線から見かけてた車が停まっていたのだった。
何年かごしに違うアングルから見る車、というのは、
図書館のカウンターの人を、スーパーでみかける、みたいなものだろうか。
あと、これは2回目ですでにお気に入りのケーキやさん。
近江屋をおしゃれじゃなくしたような、
おいしくて、なんだかなつかしい風情のあるお店。
名前もよい、モンタナ、だって。
1週間ほど前に、夫婦共々31歳になり遅ればせながらお祝いをば、ばんざーい。







1.18.2009

accessory

ライブ用にアクセサリーを作ってたら楽しくなって、
どんどん作ってどんどん使いたい気分なのだけれども、
ネックレスとかブレスレットは服とかシチュエーションを選ぶわねえ、
と思い、
そうだ、私にはピアスホールがあるではないか、
と、4年ぶりぐらいに穴を貫通させた。

穴は、右に4つ、左に2つあったけれども、
もう3つしか見込みがあるのはなくて、
その3つも、自分が人からきいたら、いやーと、なるような、
無理無理さ加減でとりくまねばならず、
でも、案外自分の体というのはタフに扱えるもので、
なんとか目標を達成した。
ピアスの穴をいじってると、
なんだか、20歳ごろの、ごてごていろいろつけたり着たりしてみたかった頃の青い気持ちがよみがえる。
髪変な色にしたり、パーマぶわっとかけてみたり、そんな頃。
あともうひとつは、会社員だったころに、すごく好きで通っていたお店のこと。
九州の街のはずれ、車のビュンビュン走り抜ける国道からちょっと入ったところにある、
小さな白い雑貨屋さん。
今でもあこがれな、美人で気さくな女の人がいて、
私はそこで、うんざりするぐらいの時間をかけて、ピアスとかネックレスを選んではつけていた。
むやみに時間と体力だけは使って働いていたから、
その場所とそこで買ったアクセサリーはほんとうに潤い、というかんじで、
今でもそこで買ったアクセサリーは大事にしている。

そんなこんなで穴はあいたのだけれど、
が、忘れていた、いや、正確にいえば途中で気がついたけど後にひけなかったのだけれど、
私は今、ヘルメット的な髪型なので耳なんか全然みえないのだった。
あーあ
耳が痛い。




1.17.2009

dynamic

suphyのライブだった。

ライブ、live、dynamic。
何ヶ月もかけて準備したものの一晩限りのお披露目。
その場にいた人だけがみることができる、時間に乗って去っていってしまう、
ライブというものは、はかないなあ、贅沢だなあ、もうおわってしまった。

自分はstaticなものしかうまく考えつかない。
動画より絵、ショーより写真撮影、そんなかんじ。

今回は、衣装をつくるのに、音が体にしみ込んで形になればいいと思って、
なんどか私もリハの場にいってじっと音をきいてみた。
そして今更知ったのは、みんなが譜面と言ってるものがほんのちょっとの記号などが
かかれているだけで、
どういう仕組みなのかさっぱりまだわからないけれど、
とにかく、それを見て、いろんなバリエーションで演奏することができる、
ということ。
譜面という形で定着しているのかとおもっていた演奏は、その場その場で生まれては流れていくものだったと知った。
すごくdynamic、時間の変化なしには成り立たない音楽が生まれる場というのは
ほんとうに私にとってブラックボックス。
そしてブラックボックスの中をあやつれるミュージシャンの人たちを尊敬する。

当日は、ブラックボックスの中から、きっとすごい数の順列組み合わせ的なものから選ばれた音が、
披露されて、その場のお客さんの緊張感をも巻き込んで、音楽だけじゃない空気みたいなのが生まれて、
ひとつの、suphyの、世界を作っていた。
ライブ中の静けさとあつさと、ライブの終わった後のやりきった感とあたたかいかんじの、
両方がいいなあと思った。

ほんとにひとのつながりに恵まれてるなと思う。
また参加したい。


1.07.2009

sneeuw suphy など

あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。

またずいぶんあいたなあ。

部屋のスピーカー問題は書いた直後に解決し、
BRAUN製(あのひげそりの)という、
なんだか、ブラザー製のFAXとか美人なのに名字が山田みたいな、
不思議な感慨にとらわれるスピーカーがやってきて、
ふしぎさとはうらはらにいい音を出してくれている。
そしてその後も結局聴き続けた富田ラボのアルバムにでてくる歌い手のうち、なんと3人も登場、という
オーチャードホールのライブ、というものにもいったのだった。
アンサリーがかわいくて、これで母でお医者さんなんて奇跡、とも思った。
いろいろ思い出してきた。

いろいろあったんだけどなあ、ミクロにしかかけない。
や、ミクロはいいんだけど、
もっと、川の流れのいちばんのすじをつかむ、というふうに、1をつかんで10をいう、みたいなことをしたい、いつも。

年末年始も楽しかったんだけど、まとめると、手間ひまかけて本気で遊べるいい大人になれてる気がする、やったあ、という感想。

年末年始、名乗りまくったのだけれど、自分でやるブランドの名前を決めた。
sneeuw
スニュウ、雪という意味。
ドメインもとって、まだこれからですが、どうぞよろしくおねがいします。

そう、去年、ブランド始めると豪語した記憶があるけど、間に合いませんでした、ごめんなさい。でも今年はやります。

そして、来週、sneeuw名義で初の活動、衣装で参加の、suphyのライブがあります。
たいへんにかっこよいので是非きてくださいな。
サイトもできて、こちらもすごい、ぱっと見もすごいけど細部もすごい。こちらも是非みてください。

http://www.suphy.net/


---------------------------------------------

suphy live


2009年1月13日(火)

open 19:00

start 20:00


出演

suphy 

菅野薫(guitar)・類家心平(trumpet)・田中啓介(bass&electronics)・ 

渚真以子(piano)・犬童宗恒(drum&CG)・矢野秀平(percussion)・

児玉 薫(voice&vocal)・大庭秀夫&宇野雄哉(live sound engineering)


guest 財津暁平(dance)


全席自由/前売¥2000 当日¥2500

---------------------------------------------