窪澤暎子ちゃんとしんぞうさんというアーティストの2人展。
竜宮美術館は、戦後すぐに建てられた「旅館」をコンバーションした美術館。
入り口には可愛らしいカフェ。
入ると建物のディティールがひとつひとつすごい。
鯉が壁じゅう泳ぐ洗面所。
裸の女の人の形が掘りこまれたすりガラスのあるお風呂場。
天井や壁のモチーフも奇妙にデコラティブ。
そこを残りつつ綺麗に白く塗り上げられた空間は、相当に独特。
そこに暎子ちゃんの毛皮や釘や新聞をつかった痛いようなかわいいようなオブジェと
しんぞうさんの悲しいような滑稽なような絵が、
空間を呼応するように展示されていて、
空間全体が作品だった。
作品もここに飾ることを前提に打ち合わせを重ねて作られたそうで、
その過程の話を聞かせてもらい、笑ったり震えたり。
このすごい空間、一年後にはなくなってしまうそう。
カフェに行きそこねたし、また行かなくちゃ。
そのあと、近くにある野毛山動物園に。
岡崎恵美ちゃんたちから話をきいていたらくだの「つがるさん」がいる動物園。
(えみちゃんとトオイくんのユニットまばらは「つがる」というつがるさんのうたを唄っている。)
それに、小学生の時に遠足で行ったきりになってて、ずっと気になっていた場所。
動物園なんて10年ぶりだねえと言い合いながら行ってみたらしょっぱなから
レッサーパンダのかわいさおもしろさに釘付け。
イメージより大きい。よく動く。そしてキメ顔を結構見せてくれる。
どの動物も、子供の時は「へー、そうなんだー」とそのまま受け止めて見てた気がするけれど、
今見ると、すごく不思議。
大人になる過程で、この動物って、こんなかんじ、というイメージが、少ない情報を元にできあがってて、
実際見ると、そのイメージを壊すようなところが多かったり、
案外ほんとにそのとおりだったりもして、そのどちらもがおもしろい。
そして外観が、あたりまえだけど人間とかけ離れてて、
あと、いるのかいらないのか不思議なようなディティールがくっついてて、
はじめはそんなに種類がなかったであろう生き物が、
それぞれいろんな理由で、
すごい時間をかけていろんな形になってるということがつくづくおもしろかった。
そしてつがるさん。
まるで毛皮の小山のよう。首をあらぬ方向に向けてずっと寝ている。
もう34歳で人間で言うと100歳ぐらいなのだそうだ。
たまに動く脚をみて、おー、と期待するも結局脚の2,3往復で終了。
好きな食べ物を見るとすごい意欲を持って動くらしい。
素直で悠々。
1時間ちょっとの滞在だったけど相当楽しんだ。
これで無料って心配だなあ。
帰りは駅前の不二家のレストランで高年齢層にかこまれながらパフェを食べる。
ここはトイレのドアを開けるとレジの前のお客さんにぶつかるというすごい構造。
ディープだ、日ノ出町。
つがるさーん
0 件のコメント:
コメントを投稿