どうも意識が薄い。
神奈川というよりは、「生田」という意識。
川崎駅も横浜もうちから遠いからかなあ。
でも、夫が仕事かえないかぎり、たぶんずっと神奈川県にすむんだろな。
というわけで、少しずつ神奈川に詳しくなった方が良いのだ、
という意気込みで、というわけでもないけれど、
昨日は神奈川県を結構ぐるりまわった。
なんか前置きながい。
いっこめは藤沢。
友達の家で絵が気になってファンになった山口洋佑さんの個展に。
山口さんの絵はほんとにすごい。
心地よい色と形ですごくセンス良くて上品なんだけど、
だけどそれだけじゃなくて、
どこかひっかかるかんじがあって、かっこいい。
会場はatelier kirigirisという元診療所の、ちょっと変わったギャラリー。
元住宅だったときもあるようで、
昔の優雅なおうち、という雰囲気と診療所のちょっと乾いたかんじがまざってそこの古さが加わって
なんともいえないいい空気。
足元までとどくような大きな窓があったり、
階段がもう薄くなったビロード張りだったり。
そして窓を開け放してすごく開放的にしてるので、
植物とか虫の気配もして。
展示も建物全体とそこにもともとあったと思われるものを上手に組み合わせていて、
建物全体を鑑賞したくなった。
絵は、先にもかいたとおり、ぱっとみた印象、形とか色としてすでに素敵なのだけれど、
書かれているものがなんとも不思議で、
どうやったらこんなものが描けるんだろう、と、考え込んでいたら、
山口さんがひとつひとつ、その絵のルーツになってる、
本とか写真のことを教えてくれた。
錬金術とか、インディアンの一族(?名前わすれてしまった)とか。
私の全然知らない不思議なものが、山口さんのフィルターを通して、
洗練された形で絵に定着しているのだった。
「どこかひっかかるかんじ」、というのは、
山口さんのこの不思議な興味のベクトルとそれを昇華させるセンスから来るのだろうなあ。
と絵のことだけかくとなんだか難しげかもしれないけれど、
山口さん本人は飄々という言葉がこの上なく似合ういい雰囲気の方で、
時間を確認せずにほぼ終了時間についてしまった私にもやさしく案内してくれたのだった。
個展、明日までですが、超おすすめです。
http://atelier-kirigiris.com/top/top.html
twitterで教えてもらったkokという雑貨屋さんにも行ってみた。
白山陶器とかD-BROSとか好きなものがたくさん、これから見ようと思っていたものまでぎゅっとつまっていて、
密度の高いいいお店だった。
藤沢、深い。
そのあとは横浜のBankArtへ。
お友達の窪澤暎子ちゃんや他のアーティストのひとたちが、そのなかを今、アトリエとしていて、
それが一時的に公開される、ということで
オープニングに。
広くて天井の高い建物が仕切られていろんな制作がすすんでいた。
えいこちゃんは毛皮にびっしり釘をうったり、と、
かわいいようで怖いような、
みたことのないすごいものを作っていた。
制作メモなのか、不思議なスケッチ、言葉が残された紙が貼ってあったり、
いろんな釘がセンス良く並んでたり!
おもしろかった。
あと印象的だったのは、SHIMURABROS.というひとたちの
何枚もの透明なスクリーンを重ねて、奥からプロジェクターでSLの断面図を投影して、
まるでSLが迫ってくるかのようだった展示。
文章で書いても伝わらないだろうなあ。
帰りにひとりで赤レンガ倉庫エリアをあるいてみたり。
ロマンチック。ただしひとり。(このあと道に迷う)
そのあと、代官山に夫たちがPAしてたライブのおわりに合流してつけ麺をたべて帰宅。
藤沢の前に原宿にもいたので(未払いのボタンホール代を払いに)、なんだか昨日はずいぶんぐるぐる。
それにしても東海道線の駅の間隔の広さと行ったら。
小田急線の快速急行のようだった。スケールおっきいな。
(まるでひとごとのようだけれど、5年前はこれに乗って通学してた時もあるのだ。だけれども。)
atelier kirigiris
KOK
えいこちゃんのアトリエ
SHIMURABROS.
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