9.07.2009

駅のあのひと

もうすぐ生活パターンが変わる予定で、
(平たく言うとバイトしてたのをやめるのです、さらばいと)
そうすると、会えなくなる人がいるのを心配してた。

急行の停まる駅で一緒になる女の人。
ショートカットであっさりした顔立ちで華奢で、
結構サングラスなんかかけるんだけどそれもかっこよくて、
服は毎回、ちょっと変わってるけど上品でかっこいい、という具合で、
年はおんなじぐらいか、もしかしたら年下なのかも。
服云々といのはたぶんおまけで、存在感そのものが美しい人。
なんとも素敵で、
どうにか近づきたいような、
でも近づいてどうするんだとか、
どうやって近づくんだとか、
半年以上電車でちらちら見ながら、ぐるぐる考えてた。

バイト終わる前にどうにかせねば、と思ってたら、
あれあれ、気がついたら会わなくなっていた。

向こうの方が先に、生活パターンが変わったのか、なんなのか。

こうなってみると、もちろん、彼女と私をむすびつけるものなんか何もなくて、
ただ、同じ電車というのにだけが頼りだったので、
もう二度と会えないのかなあ。

心にぽっかり、は大げさだけど、ぺこりぐらいは穴。

30こえて、こんな初々しい気持ちになれるとは。そんぐらい素敵な人だったのだ。
夏の終わりらしい切ないお話。 いや、気持ち悪いかもね、そしたらごめんなさい。





もうすぐお別れな風景、なんてことない道だけど好きなのです。

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