森村さん

きのうは食べ物のベストなんとかをかいたので、きょうは本の今年のベストなんとか。

森村泰昌は一応書くと、自分でモナリザとかになっちゃうあの「美術家」。

今まで、作品みても、なんかすごい気合いなのはわかるけれど、

だからなんだなんだろうなあ、よくわからんなあと思っていたけれど、

この本に書いてあることはいちいち腑に落ちてきた。

自分が美術作品に「なって」しまう、までに、そして「なって」からも

きっと、たくさん、悩んで考えて見つけた、「美しい」、に関することを、惜しげなく、

とてもわかりやすく書いてくれている。

「美しい」ってどういうことなのか

作品の見方

まねることはいいのか

なんで不幸せな暗いものも描くのか

モンドリアンってなにをしてたのか

ずっと自分の中でもやもや気になってたことにひとつひとつ丁寧で納得できる説明がされている。

もう、絶対この人いい人だわ！

「おはなしパン　セ」シリーズは子供向けに書かれてるので、人によっては

なんか大人っぷりが嘘くさかったりするけど、この人のは全然そういうのもなくて、

全体的に「ほんと」なかんじ。

いろんな美とのつきあい方が書いてあるのだけど、

私は、いろんな美、をみつけて、人にも伝えて、できたら共有したいな、なんて、そんなことを思った。